2023年12月8日人はなぜ『あいさつ』をするのか?
★人間関係を良くするきっかけは『あいさつ』
日本話し方センターのベーシックコースや2日間集中コースでは、人前であがらずに、他の人に「話がうまい」と思われるような話ができるテクニックを身につけてもらっています。
しかしそれだけではありません。
私たちには「話し方の改善は人間関係をよくするために行う」という基本的な考え方があります。
カリキュラムも人間関係をよくするための様々な知識やスキルをお伝えする内容になっています。
そして、人間関係をよくするためには、話し方のテクニック以外に重要なことが幾つかあります。
その中でも『あいさつ』はとても重要なものと考えています。
★あいさつの目的とは?
ここまで読まれた方は、「あいさつならいつもしているよ」と考えられたことでしょう。
しかし、普段皆さんがしているあいさつは、あいさつの目的に叶ったものでしょうか。
そもそも、あいさつはなぜしているのでしょうか。
ほとんどの人がこのことを意識せずにあいさつをしていると思います。
日本話し方センターでは、あいさつをする目的は、相手に対する好意と敬意を表すこと、と伝えています。
つまり、あいさつは、私が相手の存在を認め、相手を尊重していることを伝えるための行為ととらえています。
確かに、「おはようございます!」とあいさつをされると、(この人は私のことを気にしてくれているんだな)と思うことでしょう。
逆に、あなたの前の席に座っている人が、朝出勤してもあいさつもせずに黙って座ったら、(私のことを無視している)と思い、あまり良い感じはしないでしょう。
★目的に沿ったあいさつの仕方とは?
あいさつの目的は上に述べたとおりだとして、皆さんはこの目的に沿ったあいさつをされているでしょうか。
この目的に沿ったあいさつとはどのようなものでしょうか。
私たちは、あいさつは、相手を顔を見て、明るく大きな声で、できれば名前をつけて行ってください、と伝えています。
「岸谷さん、おはようございます!」
このように名前をつけてあいさつをされると、あいさつしてくれた人に親しみを感じて、距離が縮まるのではないでしょうか。
少なくとも、気分を害する人はいないでしょう。
しかし、現実を見てみると、どの職場でも「おはようございま~す」とあいさつする人に対して「おはようございま~す」とパソコンの画面を見ながら言う人がほとんどです。
これはあいさつの目的を意識したものとは言えません。
相手の顔を見ていないし、あなたには興味はないですよ、といわんばかりのあいさつになっているからです。
誰かがあいさつをしたら、パソコンで作業していてもその手を止めて、その人の方を見てあいさつをすることで人間関係は確実によくなっていきます。
★あいさつを返してくれなくても続ける
あいさつにはもう一つ、大切なことがあります。
それは、相手からのあいさつは求めない、ということです。
(私があいさつしたのに、あの人はあいさつを返してくれない)と不満に思うことがあります。
でも、あいさつは私が相手に対して好意と敬意を表すために行うものです。
相手からのあいさつを求めるものではないのです。
それに、あいさつが返ってこなくてもあなたがあいさつを続けていれば、まず間違いなく相手もあいさつを返してくれるようになります。
ぜひ返ってこないことは気にせずにあいさつを続けてください。
★あいさつはコミュニケーションの始まり
ところで、あいさつはあらゆるコミュニケーションの始まりでもあります。
日常会話でもビジネス会話でも「おはようございます!」とあいさつせずにいきなり会話から入ることはほとんどないはずです。
「おはようございます。今日は温かいですね~」
「おはよう。今年は12月なのに暖かい日が多いね。ところで、あの案件、進んでる?」
このように、あいさつをすることで、会話のきっかけを作ることができます。
周りの人との人間関係をより良くしたいと考えている方は、ぜひ相手の顔をしっかりと見てあいさつすることを継続実行してみてください。
実際にベーシックコースを受講した人の多くが、あいさつの効果を実感しています。
きっとあなたもその効果を実感することができるはずです!
★人間関係を良くする話し方を学びましょう!
日本話し方センターのベーシックコースでは、今回ご紹介したあいさつを初めとして人間関係を良くする話し方を講義で解説し、実習でもその考え方に基づいてご指導しています。
また、受講期間中に実践いただくことで、学びをご自身のスキルや習慣にしていただくことができます。
その成果は多くの受講生が実感されています。
受講者の声をご確認の上、ぜひご受講ください。